- やまがとうろうまつり
- 山鹿灯籠祭り
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その起源は、深い霧に行く手を阻まれた第12代景行天皇のご巡幸を、山鹿の住人たちが灯りを掲げて無事にお迎えしたことに由来されています。
それ以来、山鹿の人たちは行在所跡(現在の大宮神社)に天皇を祀り、毎年灯火を献上するようになったのが始まりとされています。
室町時代になると紙製の金灯籠に姿を変え、その後、金灯籠を頭に掲げた女性が美しく舞い踊る「山鹿灯籠踊り」が誕生しました。
祭りの代名詞ともいえる千人灯籠踊りも同時に生まれました。
室町時代から伝わる山鹿灯籠は、木や釘を使わず、糊と手漉きの和紙だけで作製される伝統工芸品です。
有名な金灯籠をはじめ、神殿造り、座敷造り、城造りなど様々な様式があり、すべて手作業で造られています。
その作り方には一貫した鉄則があり、職人のこだわりが見えるとか。
そして、山鹿灯籠まつりで歌い踊られるのが「よへほ節」。
現在歌われている歌詞は、昭和8年に野口雨情氏によって改作されたもので、元唄は、男女の逢瀬、呼び合いを歌ったものでした。
「よへほ」の語源については、「酔へ+ほ」からきたのではないかという説があり、「ほ」というのは肥後弁特有の、他人に何かを促すときの「ほう」で、相手の気を惹いたりする意味があるため、お酒を勧めている様子になります。
このことから、この唄はもともと酒席、いわゆるお座敷唄として歌われていたようです。
この踊りを見て「あなたもお酔いよ、ホラッ」といったニュアンスもあると言われています。
夏の夜に美しい女性達が頭の上に光る灯籠を乗せて舞い踊る姿は、幻想的な蛍の舞にも似ています。
山鹿の夏の夜の夢、ともいえる山鹿灯籠祭り、ぜひ一度ご覧くださいませ。
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